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ニュース (家庭画報 2007年4月号より)
舌痛症●舌にピリピリした違和感がある  (健康相談室)
47歳主婦。数ヶ月前に奥歯を削る治療をした直後から舌にピリピリした痛みのような違和感を覚えるように。治療の際に舌を傷つけられたのではと鏡で観察しましたが、外傷はありません。食事時は痛みが和らぎますが、不快でたまりません。病院を受診したほうがいいでしょうか。


答える人: 豊福 明(東京医科歯科大学大学院頭頸部心身医学分野教授)

 舌痛症という見た目には何の異常も認められないのに、舌がやけどしたような、あるいは歯にこすれるようなヒリヒリ、ピリピリした痛みが何ヶ月も何年も続く病気があります。

 40〜50歳代の女性に多いとされ、起床直後は軽微な痛みで、午後になると増悪することが多いようです。この痛みは不思議なことに食事中や会話中などにはあまり支障がなく、むしろ痛みが軽減する場合もあります。ほとんどの場合、我慢できないほどの痛みではありませんが、不快でイライラするような独特のつらさがあります。歯科治療後に発症することも多いのですが、処置とは無関係に発症することもしばしばです。

 従来、この病気には抗うつ薬が奏効することがわかっていましたが、眠気や口の渇きなどの副作用が出やすいため、あまり普及しなかったようです。現在はSSRIやSNRIという副作用の少ない薬もあります。有効率は約70%です。薬の効果には多少個人差がありますが、順調にいけば約1ヶ月でほぼ支障がないくらいに落ち着いてきます。

本症の原因は不明ですが、従来いわれていたような精神的なものではなく、近年は「神経痛」に近い病気と考えられています。口腔の感覚神経の回路で混線を起こしているような状態、つまり痛まなくてもよいときに痛みの神経回路がバチバチと電気を発している状態と推定されています。

 大学病院の口腔外科などでご相談されてはいかがでしょうか。

舌痛症の詳しい解説はこちらをクリックしてください。
世界文化社の許諾のもとに、「家庭画報」2007年4月号に掲載されたものを転載しました。
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