歯科心身症で受診される患者さんへの適切な対応
歯科心身症患者さんの心理
「検査で異常なし」と切り捨てると、「でもこの症状は何?」などと不安をかえって煽ることがあります。
患者さんが「原因を知りたい」というかもしれませんが、本当に患者さんが知りたいのは「治るのか、治らないのか」ということです。「いろいろ検査しましたが、どこにも異常がありません。」というだけの説明では、患者さんをドクターショッピングに走らせてしまい、医療機関への不信感を抱かせるだけで終わってしまいます。
医療者が無意識に発する言動から「あっ、この先生、私の言ってることを“精神的なもの”と思ってるな」などと医者側の心理を見抜くものです。
歯科心身症患者さんの心理の背景にあるもの
歯科医療機関を受診しても「異常なし」と言われ、適切な治療を受けられていないことが多い。
内科、耳鼻科、脳外科、精神科などを転々と受診している。
「気にしすぎ」「神経」「治らない」「慣れるしかない」「歯のことは分からない」などの対応を経験している。
本人や家族がインターネットで病気の勉強をしている。
歯科心身症患者さんへの配慮と対応
まずは、患者さんの苦痛を受け止めてください。
疾病利得ではなく、様々な口腔症状ゆえに家事や仕事ができなくなったのであり、このまま一生治らないのではないかと不安・焦燥に駆られ、検査や治療を執拗に要求していることを理解してください。
このような患者さんを軽視したり、排除したりしないで欲しい。
各種検査上で異常がなくても、症状は実際にあるものとして対応して頂きたい。
場当たり的な言動・処方でごまかさないで欲しい。
対応ができない場合は、歯科心身症の専門医へ紹介して頂きたい。
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