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口腔内セネストパチーの症状と特徴
身体の様々な部位において奇妙な異常感を持続的に訴える病気をセネストパチーといいます。しかしながら、明らかな異常所見を他覚的に認めることはできません。訴える異常感が口腔内に限られているものを「口腔内セネストパチー」といいます。
このように限られた部位における異常感があり、それ以外に特に問題となるような病的な異常のないものを「狭義のセネストパチー」といいます。歯科や口腔外科に受診される方のほとんどはこのタイプです。
統合失調症、うつ病などの基礎疾患があり、その症状のひとつとして現れる奇異な異常感を「広義のセネストパチー」といい、基礎疾患の治療が重要となります。
おもな症状と特徴
- 「歯の間からイクラのようなものが出てくる」「糸のようなものが歯に巻きついている」「口の中の虫がいて、ネバネバしたものを出している。」などの極めて奇異で理解不能な口腔内の異常感を訴えます。
- これらの訴えは執拗ですが、その原因の追究よりもその異常感を取り除きたいことに意識が集中します。舌痛症などの場合は、舌がんではないかという恐れや心配がでやすいのですが、本疾患では身体疾患に対する心配はあまり認められません。
- 患者にとっては、その口腔内の異常感は生々しい感覚をともなうものであり、実際に異物が存在していると確信しています。
- 歯科や口腔外科では「狭義のセネストパチー」が一般的であり、口腔内の異常な訴え以外には、おかしな言動はありません。
- 患者の願いは、その異物を取り除いて欲しいことだけなので、頭ごなしに異物の存在を医師が否定してしまったり、無意味な切開術を施したりすると、その後の治療が困難となります。
口腔内セネストパチーの原因と治療を次のページで解説します。
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