舌痛症って、どんな病気?
舌や歯を詳細に検査しても全く異常が認められないにもかかわらず、舌がやけどをしたような、あるいは歯にこすれるような「ヒリヒリ」、「ピリピリ」した痛みやしびれるような感覚が何ヶ月も何年も続く「舌痛症(glossodynia)」という舌の病気があります。この舌の病気は、大正時代から口腔外科の教科書に記載されています。
40〜50歳代の女性に多いとされていますが、更年期との関連はないようです。また、長期間内科のお薬を飲んだからといって、発症するものではありません。
ほとんどの場合、何とか我慢できないほどの痛みやしびれではありませんが、重症の方は「家事もできない」「いっそ死んだ方がまし」というほど耐えがたい痛みになる場合もあります。
症状には波があり、起床直後や午前中は比較的落ち着いていますが、夕方や夜にかけてひどく痛むことが多いようです。
不思議なことに、この舌の痛みは食事中や会話中などはあまり支障がなく、何かに熱中している間は痛みやしびれを忘れる場合もあります。
あまりに長く舌の痛みが続くため、舌のガン(癌)ではないかと心配される患者さんも多いのですが、この病気が原因で舌癌になることはありません。
この舌の痛みには、口内炎の軟膏やうがい薬、あるいは普通の痛み止めやカンジダ症の薬は効果がありません。
次のページで、さらに詳しく「舌痛症の症状と特徴」を解説します。
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