踊る歯科心身症ネット
HOME
歯科心身症
口腔症状と脳機能
研究紹介
情報ステーション
医療関係者の方へ
口腔の異常憾
口腔異常感症はどんな病気
口腔異常感症の症状と特徴
口腔異常感症の原因と治療
歯科心身症
(
共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 ( リチャード E シトーウィック )

口腔の異常感(口腔異常感症)の原因と治療

原因

口腔の異常感が生じる原因は未だに解明されていません。患者の訴えるような器質的な所見を認めることができないので、心の問題とか精神的な病気とされてしまうことがあるようです。

しかしながら、この病気を妄想のような思考障害が起因していると安易に考えてはいけません。精神疾患との鑑別が必要なケースもありますが、うつ病や統合失調症などの精神疾患が疑われる症例は非常にまれです。

口腔は味覚、触覚、温度覚などの感覚刺激がとても敏感な組織です。ちょっとした感覚刺激の変化でいらいらしたり、うっとうしく思えたりする場所です。ですから、これらの感覚情報を脳内で処理する過程におけるほんのわずかな異常で発症する可能性もあるのです。私は、「舌痛症の原因」や「かみ合わせの異常感の原因」で説明したことと類似した現象が脳内で生じていると考えています。

患者さんは決してうそをついたり、わけの分からないことを訴えたりしているわけではなく、脳の中で異常を感じるようなエラーが生じていると考えれば説明がつきます。

この病気のメカニズムについてはリチャード・E・シトーウィックという神経内科の先生が書いた「共感覚者の驚くべき日常」という本が参考になるかもしれません。

治療

舌痛症の治療方法」や「かみ合わせの異常感の治療方法」と同様に抗うつ薬が症状の改善に効果的です。

三環系抗うつ薬であるアミトリプチリンや四環系抗うつ薬であるミアンセリンは、本疾患に対して古くから処方されています。万能薬ではありませんが、著効するケースが数多く報告されています。最近では、副作用が少なくより安全な抗うつ薬であるSSRIやSNRIが登場し、フルボキサミンやミルナシプランによる有効例を経験しています。また、少量のリスペリドンやハロペリドールなどの抗精神病薬が有効な場合もあります。

まだまだ未解明なことが多い疾患ですので、これらの薬による治療によってすべての患者さんの症状が完全に消失するというところまでの治療方法は残念ながら確立されていません。比較的早期に症状が改善する場合も多いのですが、治療が長期化することもしばしばありますので、根気強い治療が大切です。


抗うつ薬の種類や特徴」については口腔症状と脳機能の中で説明しています。

口の中がベタベタする、乾燥する、しびれ感がある、味覚がおかしいなどの口腔異常感症の原因と治療について解説します。
リンク 管理人
利用規約
プライバシー
受診案内
Copyright (C) 2006-2008 Atoyofpsd.net All right reserved.